田舎だより 2016年10月号

今年は、春の田植えの節には雨が降らない好天が長く続いて、田植えが出来なかった田んぼが大分出来てしまって農家の人たちは悩まされました。

10月はいよいよ米の収穫期で稲刈り作業の最盛期を迎えていますが、こんどは秋雨前線などの影響で稲刈りが順調に進まなくて、農家はまた悩まされています。それでも大きな災害などが無くてホットしているところです。昔からの言え伝えとして、雨降りがつづいて秋上げの悪い年は美味しいお米が出来ると言われていますので、安心しながら期待をしておりました。わたしの家では水の管理などしっかり行ったせいか、今までになく沢山お米が取れました。みなさん方にも沢山ご飯を食べて下さるようお願いしたいものです。

上の写真は何だかお分かりでしょうか。実はこの袋の中には1000キログラム(1トン)ほどの玄米が入っている袋でフレコンと言う玄米等を入れて運ぶための袋なのです。

ほとんどの農家の米は今でも30キロ入りの米袋で運搬されておりますが、米作りの請負などしている大きな農家の人たちの米は、こうした1000キロ入りの袋で米の販売業者のところまで流通される運びになって来ています。こんにちの農業は大型機械化により昔ながらの小さな農家は太刀打ち出来なくなって来ているのが現状です。

心配なのは、こうした時代の流れの中で消費者のニーズに応えて無農薬米や減農薬特別栽培米などを作って頑張っている農家はこれからどうなって行くのかです。わたしが思うには、やっぱり作る人の顔が見える米や野菜の流通が必要ではないかと思っているところです。

 ところで、いま日本の国会はTPP(環太平洋連携協定)の国会批准をめぐり激しい議論がたたかわれていますが、消費者のみなさん方はどのように考えているのでしょうか。農家にとっては、もし批准が承認されたら外国から安い農畜産物がどんどん入って来るので日本農業は太刀打ち出来なくなり末退が余儀なくされてしまうと言う大きな不安と怒りです。

下の写真は、農家のその表れとして農村地域のあちこちに建てられているTPP反対のための看板です、最近になって以前より数多く目立つようになりました。

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考えてみれば安い農産物が日本に入って来れば消費者にとって大変に得をするかのように考える人も居るのかも知れませんが、消費者にとっても大変な問題点があることが国会審議で進む中でも明らかになって来ています。今でも輸入食品の9割が無検査で輸入されていると言うのが現状なのに、更に農畜産物の原産地表示義務や作物の遺伝子組み替表示などが緩和されて無くされてしまうと言う不安です。

わたしたちは決して安ければ良いとばかりは望んで居ないはずです。安全で安心して食べられる食べ物を誰しもが求めているのではないでしょうか。

わたしは、少しはお値段が高くついても、作る人の心が分かる食べ物を選んで食べる事が、消費者にとりましても安心であり、日本の食糧の自給率を高める上でも大切ではないかと思っています。

 

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