田舎だより 2016年7月号

 小説家で有名な、井上ひさしさんは、子供は未来そのものであると言われていますが、田舎の集落では、その子供が一人も居ない部落が多くなって来ています。

 私の住む安道部落は18戸の集落ですが、わたしの家の高校1年になる孫の次には、今になっても子供は一人も居ない現状です。これからの農村集落の未来はいったいどうなって行くのか心配でなりません。

 又、そればかりではない事も起き始めています。米の作る方法です。田んぼの稲の生育にとって梅雨が空ける7月の時期が、稲の根元に稲穂が出来はじめるので,この時期に田んぼの水が一番必要な時なのですが、ほとんどの田んぼは、水なしのカラカラ田んぼが多くなって来ています。米を作る世代が若い世代の人たちになって来て会社などへの務めながらの米作りがその要因のようです。

 それでも年寄りの居る家の田んぼは、丹念な見回りが出来ているせいか順調な生育が進んでいまいすが、この米作りもこれからどのように受け継がれて行くものやら心配でならないところであります。

  梅雨が空けますと田舎でも大変暑い日が続きます。上の写真は青い田んぼの上を撫でて吹いている風の様子です。

 都会に住むみなさんには味わうことが出来ないでしょうが夏の暑さが厳しい日でも、田んぼの上を撫でて吹いて来るさわやかな風の快いこと、田舎ならではの思いです。そして8月になると広い田んぼ一面に稲穂が秋風に揺れる情景を見る時も田舎暮らしの至福をしみじみと感じさせられる思いであります。

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 夏になると紹介したい田舎の良さが沢山あります。それは自家野菜です。写真のように今年も妻が自家用野菜をたくさん作って頑張っています。写真に見えるものは、サトイモ、生育中のエゴマと、とうもろこし、スイカですが、この他にも人参やネギ、きゅうり、ナス、かぼちゃなど、ほとんどの野菜を作って自家野菜として食べています。みなさんに送る米の中に入れてやるのもこの野菜です。また、次の写真のように花を咲かせたり、庭の手入れをしたりして楽しみながら平凡な田舎暮らしを楽しんでいるところです。

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*管理者の都合により掲載が遅れてしまいました。おわびいたします。

*執筆者が本年度、当プロジェクトの会長を退任したため、本号よりブログのカテゴリ名を「鈴木農園の田舎だより」に変更します。

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