田舎だより 2022年5月号

5月になるとわたしの庭は次から次へと花が咲き始めます、写真の花はレンギョと言う花です、3年ほど前に庭に植えたものですが、一番先にわたしの庭を飾ってくれています。

 

 

さて、今月もまた牛のはなしですが、牛そのものの話でなく、やっぱり食べ物の話です。わたしの地域に牧場に牛を飼っている人の話です。この飼い主の話によると牧場に放した牛が食べるのは一杯生え茂った牧草を食べるのではなくて、牛は、やっと生えている草を食べている、と言う話でした。そこで私が思わされたことは、牛でさえも自分の体に合った食べ物を選んで食べているのに、人間たちは今本当に自分たちの体を考えた食生活を果たしてやっているだろうか、と思わされました。

日曜日などには子供を連れたお母さんたちがコンビニエンスに集まって買い物をしている風景を見るとき、子供の事を考えた料理よりも、便利さばかりを考えた食の在り方としか思われませんでした。これからの時代は3人に一人は癌になる危険性があるような話を最近よく聞きますが、牛でさいも食べ物を選ぶと言うのに、人間が便利さばかりを考えた食生活が多くなって果たしてどうなのかと思えてなりません。

それに、もう一つ話したいことがあります。私が小学校のこどものころウサギを飼って育てていた時のことですが、最初は親に言われて決められた餌をあげていましたが、遊びに紛れて沢山生え茂った牧草を食べさせ続けていたらウサギが突然死んでしまいました。その時親に言われました。窒素分ばかりで育ったような草ばかりではウサギばかりでなく家畜は弱ってしまうのだ、と私はこうした自分の経験からも便利さばかりで食を選ぶ食の在り方には疑問と共に危険さえ感じています。

コロナ禍がなかなか収まらない中、これから先どうすればよいのか、なかなか専門家の先生たちも、これと言って良い案も出てこないようです。そこで、やっぱり自分の体の免疫力を高める方法しかないような気がしています。免疫力について化学者たちの指摘していることは、今日の消費者は、より多くの化学物質にさらされている事と食品中のミネラルが不十分なために免疫システム機能が低下していることにあると警鐘をならしています。それではミネラルを高めるためにはどうすれば良いのかですが、それにはミネラルを生み出す土壌が一番大事になってきている、と言っています。次の写真は食と土壌学の専門家であります、吉田太郎先生が書かれた本ですが、吉田先生は免疫システム機能を上げるためには、作物を栽培するのに化学肥料万能主義だけでは駄目だとはっきり言われています。

 

 

つまり、土壌の健康は、人間にも繋がって来ている、と言う事で、土が変わるとお腹も変わる、と言っているわけです、そして現在は化学物質にばかり頼らない有機農業の推薦者として、長野県の大学などで実際に農業に携わりながら活躍されています。有機農業を続けるのにはリスクも多いわけですが、わたしはこの先生の考え方に触れて、一層励まされた思いで頑張っています。

 次の写真は今年の種まきの風景です、今年は勤めている二人の孫たちが手伝いに来てくれました。わたしの家の家族農業が次の世代にも繋がるような気がしてよろこんでいるところです。

 

 

 

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