田舎だより 2024年1月号

明けまして新年おめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします、昨年の清水寺の一文字は、だったようですが私の家の一文字は、としました。昨年の福島地方の夏は30度以上の暑さが44日間もつづきました。私は朝晩の涼しい時間ちょっとだけ仕事をしましたが、あとはクーラーの部屋で過ごす毎日でした。米も水不足に悩まされましたし、野菜や果物にも被害が出て農家にとってはあまり良い年とは言えませんでした。それに生産者米価はあまり上がらないのに生産資材の値上がりで大変な一年でした、明けた今年こそ良い年であるよう祈るばかりであります。

さて、今年はどんな年になるのかですが、気になるのは、新年早々トップの政治家たちが法律違反のパーティー券の使い方で巨額の金を手に入れた話で東京地検に捜査を受けるなど、日本の政治を舵とる人たちの不祥事問題はあきれるばかりです。一方国民の暮らしはどうでしょうか、労働者の賃金は30年間も上がらずじまいだそうです。そこに諸物価の高騰、そして年金などは抑え込まれて希望がもてない不安な毎日を過ごしています。国民の怒りはいよいよ爆発寸前ではないでしょうか。

しかし、考えてみればそうした政治家たちを選んだ国民の側にも責任があるのではないでしょうか。最近は、選挙の際に投票に行かない人が増えて投票率が半分以下になっています。今回の不祥事問題は主権者として、もっと国の政治に関心を持たなければならないことを教えられているような気がしてなりません。

そして、次は自然災害も大変でした。雨が降ればそっちこっちで大洪水が起きて家や農地が大きな被害をうけ、天気がつづけば世界各地で何日も燃えつづける山火事が発生したり。気候危機がわたしたちにとっても身近に感じられるようになりました。国際気候サミットの会議でグテレス国連事務総長が、人類は地獄の門を開けてしまった、と言われましたが、地球の危機が本当に現実の様相になって来たような気がしてなりません。

 

 

 東北のリンゴ農家では11月になっても温暖化のためにリンゴが今までの様に蜜が入らない現象が起きてきています。コシヒカリの米に於いても9月になっても涼しくならないために本来のコシヒカリの味が消えつつあります。農家の生産する作物が不作になれば値段が高くなって消費者のみなさんも大変なことにつながるわけですから、温暖化対策は正に緊急の課題です。

先月号でもお知らせしましたが、今年の玄米には籾が少し入っている苦情がきています。それでも検査の結果は一等米として合格しています。玄米食の方は五分搗き米にして食べて下さるようお願いいたします。

 

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