田舎だより 2022年8月号

今年もお盆の月になりました。忙しかった農作業も一段落しまして、今度はお盆になる前に家の前にある少しばかりの庭園の手入れをするのが私の仕事になっています。写真は手入れが終わった庭の門場にある赤松の木です。自分の歳からして今年は自分で出来ないかと思っていましたが、木登りして始めて見たら案外と楽に剪定作業を終わらすことが出来ました。

 

 

作業中は下を通る人たちからは、落ちないように、とか年上の人には、勝美は木登りが出来るのだからまだまだ大丈夫だわ、などの声をかけられながら危ない作業でしたが結構楽しい思いで今年の剪定終わりました。

さて、今回は米作りについて述べてみたいと思います。米作りで一番大事なことは、7月から8月にかけての天気です、この時期に温度が低温で雨が続いてしまうと冷害になります。かつて平成5年は9月の中頃まで寒さが続えてしまったので大凶作でした。今年は今のところその心配はなさそうです。

ところで5月に植えられた稲は7月に入るとぐんぐん伸びだして草丈は写真のように60センチ位になりました、この時期なると稲の根元には幼穂が出来始めます、そして8月の10日ごろから出穂がはじまることになっています。この幼穂の成長期間に低温が続くと実らない稲穂になってしまうわけであります。

 

 

そして、次に問われるのは稲作についての技術です、上の写真はわたしの田んぼの稲です。稲の一株一株が大きく広がって成長の力強さが感じられると思います。下の稲の写真は化学肥料ばかりで作って居る農家の稲です。

 

 

幼穂が出来始める時期にこのような稲の状態では穂も小さいし米粒も小さく美味しい米にはなりません。田んぼに余り見廻りに行かない人の田んぼが、このような田んぼが多いようです。わたしはこの時期になると、ほとんど毎日朝になると田んぼの見廻りをつづけています。昔から田んぼの稲は人の足音で育つ、と言われています。わたしは今になってもそうした話が通じるのではないかと思って頑張っているところです。

 

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