田舎だより 2023年7月号

北の今年の梅雨入りは6月13日でした、梅雨にも陽気性と陰気性があるそうですが、今年の梅雨は晴れ間も多く陽気性なのか田んぼの稲も、畑の野菜も元気良く順調に育っています。写真は妻が作る野菜畑の様子です。

 

 

今年もジャガイモやネギをはじめ昨年と同じように沢山の野菜を蒔きました。7月10日頃ジャガイモが出来たら野菜セットが始められると思います。今年のセットはバナナの空箱に注文の米と一緒に野菜を入るだけ入れてやってみたいと思っています。それだと食べる皆さんが米の送料で野菜を食べられることになるわけですからこの方法が良いのではと思っています。また野菜だけ希望の方には昨年と同じように2100円ぐらいで別な箱詰めで送りたいとおもっています。

この度、わたしが田んぼや野菜作りに使っているミネグリーンの会社の方のお勧めで、杜人という映画を観る機会がありました。内容は環境再生医として活躍している、矢野智徳さんが今日次々と土砂災害などで起こる環境破壊にたいして、その現場に行ってその地域の人たちと一緒に復興作業に挑戦する物語でした。その一部を紹介しますと人間が都市開発やダム建設などで雨水が自然に地下に浸透するはずの水をコンクリートで止められてしまったからだと言って自然への再生の必要性を強調していました。

ところで、わたしたち人間の健康についても何か考えさせられるものがありました。私はこの映画を観て、人間が自然から離れるほど病気が近づく、と言った言葉を思い出しました。これは、かつて医療の父と言われたヒポクラテスが言ったことばです。わたしたちが日常食べている食べ物についても、今日同じような現象が起きている事です。野菜の水耕栽培がその一例ではないでしょうか。つまり土と言う自然から離れて栽培されるわけですから、ヒポクラテスが言って居たことが当たってしまうような気がしてなりません。みなさんはどんなに思いますか。

ところで、わたしたちが住む白河市に、そのことが現実として現れました。広大な田んぼを使って水耕栽培によるトマト栽培の工場が出来て来ている事です。私が心配するのは、人間の健康にとって大変大切なミネラルと言う成分は土に育った食べ物を通してしか摂れないと言われています。その大事な成分が土から離れた作物で取れるのかどうかです。そして体の免疫力の低下にもつながって行くのではないかどうかです。そして、このような野菜栽培工場が全国各地に広がって行ったら土栽培の野菜農家はだんだん少なくされてしまうのではないでしょうか。

わたしは、やっぱり土作りに努力しながら頑張る農家がこれからますます大事になって来るのではないかと強く思っているところであります。

 

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