田舎だより 2024年3月号

寒さ暑さも彼岸までなどと言われていますが、三月になると日も延びてやっと過ごしやすい季節となりました。また先月は本来真冬の節なのに暖かい日が何日続いて年寄りにとっては暮らしやすくて大変助かりました。それにしても冬の節に雨や雪が降らないと田植えの時期には水不足が起きて困るわけで喜んでも居られないわけです。また野菜作り農家ではホウレンソウが育ちすぎて困った話や、雪どころの会津では各地で毎年行っている雪祭りがやっと行われた話など大変でした。気象の温暖化の地球危機はまさに身近に迫っているような気がしてなりません。

さて、わたしの庭先にも春の姿があらわれました福寿草の花です。大地の万物の躍動がいよいよ始まるわけですが、農家に於いては野菜農家がブロッコリーやネギなどの種まきがはじまりました。そして3月下旬ごろになりますと稲の種まき準備になって行きます。最近全国的な人口減少問題が報道されていますが、特に農村に於いての人口減少が深刻になって来ています。農業生産を支える担い手不足が心配されています。荒れた土地がどんどん増えて農村景観が悪くなると共に生産量が減って消費者の物価高につながることでしょう。日本の食料需給率向上にもっと力を入れてもらいたいものです。

3月は所得税の申告時期でもあります、農家は最近の生産資材の高騰でどんなに計算して小規模農家は所得税など出るはずがないのですが、昨年からインボイスと言う新しい消費税が制度化されて、今までは収入一千万円以下の人は消費税が非課税でしたが、このインボイス制度の制定によって、30万でも50万でも収入があれば所得がなくとも消費税が取り立てられることになってしまいました。これは例えば年寄りの人たちが小遣い欲しさに地域の産直所に出荷して売る僅かばかりの収入まで税金をかけると言うものです。これは乾いたタオルを尚絞るようなものだ、とある専門家の人が言っていました。こんな庶民いじめの制度は早く廃止してもらいたいものであります。

ところで、こうした制度を決められた日本政府の人たちは、いま裏金問題で大変騒がれているようです。自分の懐に何千万と言うお金をしまい込んでも一円の税金もかからない話が浮上しているようです。私たちの取るお金は高い資材を使ったりして、やっとの思いで得るお金であります。私たち庶民が僅かばかり得たお金です。これらにこそ税金をまけでもらいたいものであります。

さて、南の方では桜の便りが聞かれますが、私らの方では、みんなが待っているのは、春一番です。いつになるのか楽しみです。

 

ねこやなぎも咲きました

 

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