田舎だより 2024年10月号

天高く馬肥ゆる秋、長かった暑い夏もやっと終わって待ちに待っていた涼しい風が吹く秋になりました。田舎では田んぼの稲穂が黄金の稲穂になり秋風に揺られて波のような光景です。今年は、暮らすのには大変に暑い思いをいたしましたが、わたしの方は台風の災害も無く適当に雨が降ってくれたので干ばつも無く稲をはじめ作る作物にとっては恵まれた夏でした。

 

 

今年は、9月になった頃から米不足が騒がれて消費者のみなさんは大変心配されたようですね。私の処にもお尋ねがありましたので例年より大変に早い稲刈りをして注文のお客さんに間に合わせて上げました。しばらく空っぽだった田舎のスーパーの米コーナにも沢山の新米が並ぶようになりました。

ところで、新米の値段には大変驚きました、5キロで3200円と言う値段でした。一挙に上がった今年の新米の値段には消費者のみなさんも大変に驚いたのではないかとおもいました。

私たち農家の生産米価も大幅に上がりました。久しぶりに農家は嬉しい思いをしているわけです。今年の農家の売値は昨年より6千円ほど上がって60キロ当たりで2万円からになりました。生産者米価が60キロで2万以上になれば、やっと米農家として経営が成り立つ計算になります。

そこで、消費者のみなさんにも、考えていただきたいことは、みなさんが毎日食べているご飯一杯の値段がいくらになるのかです。ネットなどで調べて見ると、例えば白米5キロ3000円の米をご飯にして茶碗一杯分は50円になるそうです。他の食べ物と比較してみると、ラーメン一杯700円、ネギ一本80円、白菜一個300円などと比較してみると米の方が大変に安すぎるような気がしているところであります。消費者の皆さんは如何お考えでしょうか。

 

 

ちなみに、ご飯は腹持ちもよいことだし、ご飯には栄養価もバランスよく入っているとの話なのでそんなに高い食べ物ではないと思います。米農家を励ます意味でも喜んで沢山食べてもらいたいものです。よって農家はこの価格だと採算がなりたって中小農家の人たちも喜んでお米の生産に力がはいるわけでありますから、後継者もどんどん育ち農村にもきっと賑わいが戻って来るのではないかと思えてなりません。

是非、消費者皆さん方のご理解とご協力をお願いいたす次第であります。

ご飯は日本人の主食として昔から繊維食品の代表食品で味噌汁や野菜とともに日本人の健康を守って来た大事な食べ物であると思います。

 

 

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