田舎だより 2025年1月号

新 年あけましておめでとうございます。諸物価の高騰が続く中で迎えた今年の新年は国民にとってあまり目出度いなどとは言い難い年明けになったのではないでしょうか。しかし米を生産する農家にとりましては、生産者米価がやっとの値上がりで久しぶりに喜んでいるところであります。農家の人たちは買いたいものが沢山あるのでお金が入ると今まで欲しかった農機具など急いで買い求めますから、地域の農機具店をはじめ商店などの人たちも久々に笑顔が見られるようになってきています。農家が良くなれば地域の経済も良くなるとよく言われていますが、全くその通りで農村地域の金回りも少しづつではありますが良くなってきているのがよくわかります。

 

 

しかし、米作りで小さい農家さんは言うまでもなくほとんどやめられてしまいましたので、その分比較的大きい農家さんだけが何んとか頑張っているところであります。この人たちも老齢化が進む中でこの先どうなるのか心配は消えないようです。現在の農村は農作放棄地も増えていますが、空き家も増えて来ている状況です。白河市の行政としても新規農業者の受け入れに力を入れているところでもあります。

また、田舎では野菜作りの農家さんも高齢化のためどんどん減ってきています。今まで自給自足での暮らしであった農家が、今度は消費者になって行くわけですから野菜などの高騰がこれからも続くのではないでしょうか。

ところで、お米の値段ですが、食べるみなさん方にとりましては少し高い感じかも知れませんが、作って居る農家にしてみれば、やっと生産費に見合う生産者米価になったところでありますので深くご理解頂ければありがたい話であります。そこで皆さんが買う米の値段が余りにも高いようなので、そのお米の流通過程について調べて見ました、皆さんがスーパーで買っている米の値段は5キロで3千200円から3千800円相当の値段で売られていますのには全く驚いています。仮に5キロ3千600円で売られている米は一俵60キロの値段にすると4万1000円にもなっているわけでありますが、それなのに農家の手取り値段は一俵60キロでやっと2万2千円そこそこです。流通経費が大変に多いことがわかります。こうした事情からなのでしょうか農家から直接お米を買う消費者が最近多くなってきているようです。

ちなみに私の米は5キロで2200円と送料1100円ですから5キロ袋4つ買う人は5キロ当たりの値段は2500円位で済んでいる計算になります。わたしの方はこの値段でも生産費を何とか賄える計算になっていますのでこれからもよろしくお願いいたします。

 

 

 

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