田舎だより 2025年6月号

故郷やどちらを見ても山笑う、これは有名な正岡子規の俳句です。私たちの故郷でもあっという間に緑の里になって来ました。田んぼの水辺にはみどり濃くなる山々を映しだし、夜になるとカエルの合唱が賑やかになって来ています。軒先に飛び交うツバメたちは今年も又やって来て元気に飛び交ってます。巡りくる自然の姿は今年も相変わらずですが、人たちが住むふるさとの情景は毎年変わりつつあります。昨年はガソリンスタンドがなくなりました。今年はわたしの住む部落でまた一軒空き家が増えました。それと農家の人たちが新鮮な野菜を沢山販売していた産直所もまた一つ無くなりました。野菜を生産していた人達の老齢化のためだったようです。こうした農村が疲弊してゆく現象を皆さんはどのように思われているのでしょうか。

今日、米や野菜など諸物価の値上がりが続いて庶民の暮らしは大変です。疲弊してゆく農村をこのままにしていたら、国民の大事な食べ物の値段がますます上がることになるのではないかと心配しているところです。 

ところが日本の自民党による政治は国内で作るよりも食料は外国からは輸入した方が安く済むからといって長年日本の生産農家を粗末にして来たから米農家をはじめ野菜農家も毎年減って来てしまいました。今日のコメ騒動が起きたのもその結果です。それに加えて円安のため外国から輸入する物は高くなってきましたから益々日本の食料高騰や不足は深刻になってきているわけです。

ところで、この高止まりしている米の値段が何時になったら平常に戻るのでしょうか。その見通しさえ分からないありさまです。農家は米の値段が幾ら上がっても売る米がないのだから農家としては呆れているところです。消費者の皆さんも政府がやる備蓄米の放出に大きな期待をかけていることでしょうが、これもまたさっぱり効果が上がらない様でみなさん方もあきれ果てているのではないでしょうか。国会でも様々の議論がされているようですが、はっきりしていることは需要を満たすための絶対量が足りないから今日の米不足が起きていることが明らかになって来ています。だから今年の新米が出来たからと言って米の値段はそんなに下がらないのではないでしょうか。要するに生産農家の所得補償制度を早くして農家を元気に支援し農家の経営をまもらなければ今日の米不足問題は解決されないと思えてなりません。

わたしの家でも同じように米が足りなくなってきました、6月分位は何とかなるかと思っていますが、7月8月分は完全に送れませんので、そのようにご理解いただきたいと思います。9月の中頃には新米が出来ると思います。新米が出来次第皆さん方にお知らせしますのでこれからも引き続きご利用下さいますようお願いいたします。尚新米の値段については多少の上げ下げはあると思いますがご了承下さいますようお願いします。

今年も自家野菜沢山作りました、キュウリにトマト、ナス、カボチャ、タマネギ、ジャガイモ、トウガンなど沢山つくりました。

 

 

 

この記事をシェアできます…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です