田舎だより 2023年4月号

4月に入ると日本列島は桜前線のニュースが毎日知らされるようになります。わたしたちの東北みちのくに桜前線が届くのは、わたしが子供の頃は4月の下旬ごろでしたが最近は3月の下旬ごろに桜が咲き始めるようになりました。まさに温暖化のせいなのでしょう。また花ばかりでなく生き物たちも活発に動きはじめる時期でもあります。最初に来るのはツバメです。そして田んぼに水が入るとカエルたちの合唱が周りの田んぼに響き渡り、田舎の山里も賑やかさを増して来て、働く人々の動きにも力が入ります。この写真は4月下旬ごろになるとわたし達の地域に一面に咲き誇る菜の花畑の風景であります。今年は久しぶりにこの畑で菜の花祭りが行われる予定です。

 

 

さて大変悩まされ続けてきたコロナ禍もようやく収まりつつあって、国民はやっと安心感をとりもどしつつありますが、今度は諸物価の高騰で悩まされそうです。政府の内閣府の世論調査でも国民の物価問題に対する感心が一番高いことが各新聞などで報道されていました。今日においては、まさにコロナ禍に代わる国民の最大の問題になって来ています。私の家のように90パーセントからの自給自足の生活をしていると案外その深刻さを感じませんが、毎日一から十まで買い物をしないと暮らせない都会のみなさんは大変だろうと思えてなりません。はやく物価の高騰が収まることを願うばかりです。

また、農家にとっても生産資材の高騰はひどい状況です。野菜の肥料など昨年の倍になった資材もあるほどです。多くの製造業者は資材の値上がり分を販売する商品に添加して販売しているようですが、農家の生産物は仲買業者の競争入札によって決められているため、農家の産物は資材の値上がり分は必ずしも商品には勘案されないことになってしまっています。農家や漁業者のような一次産業の人たちは幾世にもわたって宿命として強いられて来ています。

しかし、そうは言っても、今年もまた農家の人たちは例年のように田んぼや、野菜作りの準備がはじめられています。わたしの家でも、妻が自家野菜のジャガイモやネギ、カボチャ,きゃべつ、などの種まきを済ませたところです。写真は昨年の秋に蒔いたタマネギとニンニクが久しぶりの雨によってようやく生育を始めたところの写真です。

 

 

今年も自家野菜を多めに作って、米と一緒に野菜セットが出来ますように妻と一緒に計画して取り組んでいるところです。いろんな種類の野菜をみなさんに食べていただくのが楽しみで頑張っています。

 米野菜食べるひとたち作る人、セットが運ぶ食の楽しさ

一年一年高齢になっても、作った物がみなさんに美味しく食べてもらえるのが楽しくて百姓仕事、楽しみでなりません。これからもよろしくお願いいたします。

 

この記事をシェアできます…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です