田舎だより 2015年6月号

 梅雨の6月になりました、農作物にとって6月に降る雨ほど大事な雨はありません。この時期に降る雨は空中から窒素成分をたっぷり含んだ雨を運んでくれるからです、作物はこの梅雨時に降る雨を待っているわけであります、ところが今年は田植えをしてからは、さっぱり雨が降らないで、6月に入っても晴天の日が続く予想になっています。

 田んぼの稲も畑の野菜なども水不足のために順調な生育が出来ないでいる状態です、農業は自然が相手でありますので天運を待つばかりでありますが、それでも昔よりは,揚水ポンプなどの利用で干ばつ対策が進んでいますので大きな災害にはならないだろうと思って安心しているところです。

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写真の田んぼは水不足のために地割れが始まっている田んぼです、私の田んぼではありませんが、これから晴天の日がつづくとますます、こんな田んぼが広がって来るのではないかと心配しているところであります。

 ところが昔から、干ばつに餓死度年なし、と言われて来ていて、むしろ心配なのはこの後に来る梅雨が長引いて、7月の後半になっても梅雨が明けないで8月のお盆のころまで梅雨が続くことの方が農家にとっては一番心配なのです、つまり冷夏になると農作物は病気になって何もかも不作になってしまいます、農家にとっては収入の減をもたらし、消費者にとっては食料品の高騰をもたらします、いくら機械文化が発達しても、こればかりは、天の神様に祈るばかりです。

 しかし、そうして悪い条件の中でも平年通り作物を穫るのが、プロの農家だとも言われているわけであります、わたしも、そのプロの域に入れるかどうか分かりませんが、プロと言われる農家を訪ねたりして試行錯誤をしながら頑張っているところであります。

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  上の写真は、今年の私の田んぼの様子です、わたしの水田には水はたっぷり入って稲は今のところ、すくすくと成長をしています。

  さて、これから心配なのは異常気象による災害でしょう、今年は5月の内に二つの台風が発生したり,夏日と言われる高温の日が何日もつづいたりしました、そして、まだ本番の夏にもなっていないのに、農作物には、もう既に高温障害が出て心配をつのらせています、地球温暖化との関係などが騒がれていますが、人間の英知の力で何とか解決したいものです。

 次の写真は、花好きの家内が庭先に育てた、芍薬の花と、さくら草の生け花です、家の中を和ませてくれています。

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