田舎だより 2023年11月号

田舎では稲刈り作業もすっかり終わって、みちのくの田園風景は紅葉の季節を迎えていています。この夏の暑さのせいか何時もの年より紅葉は綺麗に色づきはじめています。わたしたちの所の紅葉はそれほどではありませんが、白河に近い甲子温泉から会津にかけての山々の紅葉は見事ですから是非ご覧になってください。

さて、今年の米の収穫量は昨年より大変多くとれました。そして水管理もしっかり行ったせいだと思いますが、品質は全部一等米でした。しかし私の米には、黒っぽい米がほんの少しづつですが混じって行くかも知れません。それはカメムシと言う虫殺しの消毒をしないからでありますので無農薬栽培の証拠でもありますし、食べる事には安全ですので安心して食べて下さい。それに玄米を食べていただく方に伝えておきたいことは、これもほんの少しづつですが赤っぽい小粒の米が入っています。これは渡り鳥の白鳥が毎年、私の田んぼに来て落としたタネが、たまたま育った古代米ですので安心して食べて下さいますようお願いいたします。

ところで最近の諸物価の高騰に悩まされるのは、農家だけではないだろうと思わされてなりません。近くのス-パ-に行く度に驚かされることは野菜を始め食品の高い事、ネギ一本100円、大根一本150円、白菜などはカット販売されて一個にすると600円もしていました。毎日買って食べている消費者にとっては大変だろうと思わずにはいられません。

そして、この諸々の物価高騰がいつになったら収まるのか、国民の皆さんは真剣な思いで心配しているのではないでしょうか。経済学者の最近の説明だと長引く円安のせいだと言うことが報じられるようになってきています。そして日本は国民が食べる食料の6割からの食料を外国から輸入しなければ暮らせないようにさせられています。食料は外国から買ったほうが安いと言うわけ自給率を高めることをしないで、輸入にばかり頼って来たことが、物価高が長引く結果になっているようです。        物価の高騰原因は今まで1ドルは110円相当で買えたものが150円位出さないと食料を始め、いろんな資材を外国から買えないわけですから、円安が収まらないかぎり、物価高はつづくことになります。そこで農家の立場からすれば、日本には荒れ果てた耕作放棄地が沢山あるのだから、危ない兵器などを買うのを止めて国民の食料生産のためにみんなの税金を使うべきではないでしょうか。

 農家が潤えば地方から日本の経済が上向くことでありましょうし、そして食料の自給率が高まれば消費者のみなさんにとっても安心感が高まるものと思えてなりません。

つぎの写真は朝霧に立つ家の庭の松です。四方の山々の背景もなく石灯籠が幻想的でした。

 

 

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