田舎だより 2024年9月号

残暑が、今なお続く中でも田舎はやっぱり秋です。稔るほど頭の下がる稲穂かな、今年の田んぼの稲は川柳のように立派に成長しています。この度の7号台風が大変心配していましたが私たちの地域はちょうど恵みの雨ぐらいですみました。これから日に日に稲穂が黄金色に変わって行く田園風景を見られるのが米作り人として一番の楽しみであります。そして豊作を期待しているところです。

さて、最近急速に米不足のニュースがテレビなどで報道されていますが、田舎の各スーパーなどの米コーナーをのぞいてみましたら、米が全然なくなっていました。わたしもこのありさまには全く驚きでした、それで私の地域にある米業者さんのところに聞いてみたら、米の注文が殺到している話でした。この業者さんも前からの付き合いのあった人にしか売らないと言う話でした。わたしは米不足の深刻さを改めて知らされた思いです。ところで私の処にも同じように米の注文が来ていますが見知らぬ方への対応は控えさせていただいて居るところであります。これからは消費者のみなさんも生産農家と日頃からの知り合いを作っておくことが非常に大切になってくるのではないでしょうか。

ところで、これから先、日本の食料事情は、一体どうなるのかでありますが、先般の国会で農業の憲法と言われる農業基本法の改定がおこなわれました。大まかに言えば日本の食料は外国からの輸入任せで有機栽培などを目指して頑張っている家族農業などには何の支援もなしで、大型の会社農業だけ育てれば良いと言う法改正でした。そして災害やその他の事情で食料が不足になった時には強制的に農家に作付けを命令する話です。そしてそれに従わない場合は罰金まで科すことが決められました。まるで戦前のようです。これから野菜やコメなどつくる中小農家が激減していったら野菜やコメの高騰が続くのではないかと心配でなりません。それと日本の食料自給率は日頃から高めるための政策が大事なのではないかと思います軍事費、軍拡よりも食料を、今こそ、みんなでこの声を大きく上げるべきではないでしょうか。

近いうちに国会の解散もとりざたされています。物価高に追いつく賃金の上昇を、消費税廃止、インボイスの廃止を主張して、国会で頑張る議員さんを今度こそ選びたいものです。

 

 

いよいよ、9月は新米が出る季節です、私の家でも9月の10ごろから稲刈りを始めます。お彼岸前には新米を出荷する予定です。今年の新米の値段は、米業者さんの話だと生産者米価が相当値上がりする話です。生産者としてはうれしい話ですが、みなさんの米もかなり値上げされるのではないかと思っています。わたしは、皆さんに送る新米については、今までの値段で頑張る予定です。大幅な値上げはいたしません。5キロ2100円の白米は今まで通りですが、玄米については5キロ1800円のところ新米からは1900円にさせていただきたいと思っています。もし皆さんの周りでお米の購入に心配したりしている方が居りましたらご紹介してください。紹介のあったお客さんにはみなさんと同じ米の値段で対応しますのでぜひお知らせください。よろこんでお受けしますのでよろしくお願いいたします。

 

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