月日が過ぎるのが速いもので今年も半年を暮らすことになりました。齢のせいか日々の過ぎるのが速く感じるようになりました。毎年の繰り返しですが田植えが終って田んぼに植えられた小さな苗が毎日すくすくと育ってゆく姿を見て回るのが私の楽しみの一つです。そして7月に入る頃には立派な稲になって根元には小さな幼穂が出来始めます。稲にとってはこの頃が一番大切なのです。この間好天に恵まれればまず豊作になります、次の写真は5月の下旬に植えられた苗の姿で一株3本ぐらいですが7月に入る頃には一株30本ぐらいに成長いたします。米作りにとってこの成長過程を毎日見て回るのが楽しいものであります。
さて、それにしても気になるのはやっぱり今年の秋の新米の値段です。昨年は60キロ当たりで3万4千円と言う値段で大変驚きましたが、今年はどうも大幅な値下げが予想されているようです。報道によりますと今年の6月から7月にかけて多くの諸物価の値上げの嵐が吹きまくるそうですが、そうした中で米価だけが値下げされると言う話はどう考えてもおかしな話です。勿論生産資材も大幅に値上がりしているわけですから納得できないのは当たり前ではないでしょうか。
日本政府ではスーパー農業と言われる大きな農業経営者さえ残れば良いような話ですが、それは平場地帯では可能でしょう。しかし日本の米作りの6割は山間へき地だそうです。山間へき地での請負農業は条件が悪く請け負う人も米価が安くなると請負を止めて来ているのが現地の実情です。現在結構米が足りているのは、こうした条件の悪い山間へき地でも米作りに頑張って居る人たちがいるからなのです、わたしの地域は14戸ほどの部落ですがすでに5件ほどの農家が米作りを止めると言っています。老齢化が進めばますます増えるかも知れません。要するに昨年のような深刻な米不足の時代がまた来るかもしれないと言う事であります。
ところで、現在の日本の食料自給率は38パーセントだそうです。長く続いているイラン戦争のあおりでさらに減るのではないかとも言われています。いくら立派な兵器ばかり並べても食べ物が無ければ国は滅びます。昔から亡穀は亡国に通ず、と言われていますが、戦前の太平洋戦争で亡くなられた日本の兵士の7割は食べ物が無くての餓死だったそうです。また反対に最近のウクライナとロシアの戦争で小国であるウクライナが大国のロシアの闘いでロシアを追いつめているのはウクライナと言う国が食料自給率が100パーセント以上の国だからとも言われています。国を守るためには如何に食料の自給率の向上が大切かを物語っている例ではないでしょうか。
写真は私の庭のさつきです、今年も綺麗に咲きました。

