田舎だより 2021年10月号

野出島プロジェクトの初代会長、80代半ばにして現役米農家である鈴木勝美さんが、毎年新米の季節から、お米の宅配に同梱されている「田舎だより」。今シーズンは(も)当サイトでの公開が遅れてしまい申し訳ありませんでした。10月号から1月号まで、一挙公開いたします。(以上サイト管理者より)


 

田舎は10月になりますと、外気が寒くなり朝晩の寒暖の差が急に大きくなります。私の所では夜の温度は15度以下になりました、この急激な温度の差が米や野菜を美味しくしてくれています。

先月号で、農家の新米の売り渡し価格が大変に安くされてきている話をしました。事は想像以上に深刻になっています。今までは小さな農家が米作りを止めれば、それを経営の大きい農家が請け負う形で農村は何とか守られてきていましたが、今度はその大きな農家程大型農機具の支払いなどで経営が心配になってきています。最近、私らの地域でも写真のように荒れ放題になってきている田んぼが、そっちこっちに見られるようになってきています。

また、農村では荒れた農地が増えると同時に農業を営む若い人たちに嫁さんになる人がなく、人材面でも大変な心配がおきてきています。最近特に言われ始めている農村崩壊が起き始めているのが実情です。

さて、暗いことばかり書きならべてしまいましたが、よくよく考えてみれば、農家の人たちは国民みなさんの最も大事な食べ物である多くの食料を作って居るわけですから、決して諦めたり夢を捨ててはならないと思っています。まして日本と言う国は食料の自給率が低く、6割からの食糧を外国から輸入しなければ生活出来ないわけですから、農産物生産者や水産物生産者はもっともっと頑張らなければ成らないのではないかと思えてなりません。まして近代の農作業は農業機械のコンピューター化によって便利になり楽しみながら作業が出来るようになりました。そこで農家の人たちが最も願っていることは、国による最低価格の保証制度であります。

ところで、今年の夏は野菜の高騰で消費者のみなさんは大変にお困りだったようですが、それは天候不順によることでもありましたが、自家野菜をつくる農家をふくめて野菜作り専業農家が少なくなってきている事にも大きな要因があるような気がしてなりません。今日の農家の米安がこのまま続けば米作り農家も減って行くことでしょうし、そのうち米の価格も今年の野菜の価格のように高騰が続く時期が来るのではないかと心配しているところです。
次の写真は、妻が丹念に手入れしている自家用野菜畑のようすです。手前の白菜などはそろそろ丸くなり始めています、冬の野菜は鍋やおでん料理に欠かせない、白菜や大根をはじめ、ネギやサトイモ、とっくり芋、サツマイモなどです。冬になっても、わたしの家では毎日の食卓は野菜物でいっぱいです。

 

最後になりましたが、今年の米相場の変動でいろいろ心配しましたが、お客さんの皆さんには例年通りお付き合いいただけることになりました、感謝のこころでいっぱいであります。本当にありがとうございます。

 

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