田舎だより 2024年7月号

今年も早いもので、もう半年暮らしてしまいました。いよいよこれから暑い夏を迎えるわけですが、みなさん如何お過ごしでしょうか。福島では6月半ばと言うのに日本一の猛暑日がありました。今年もまた記録破りの暑さや災害が起きるのではと心配でなりません。

毎年必ず農家に恵みの雨をもたらしてくれるはずの梅雨が遅れて居まして、もうすでに農家では水不足が心配されはじめています。わたしの所では大きい川からの揚水なので心配ないのですが、好天続きだと今度は、キュウリやナス、トマトなど野菜への毎日の水かけが大変です。写真は生育中のキュウリとナスです。その他にトマトやスイカやねぎなど元気に育っています。鈴木農園の朝取り野菜を是非食べて見て下さい。

 

 

田んぼの方も好天に恵まれまして、とても順調に育っています。田んぼの稲は今月の10日頃から稲の根元の方に幼い稲穂が出来始めます。そして8月上旬になるといよいよ出穂になります。この夏真っ盛りの期間が稲の生育にとって一番大事なのです。冷夏になれば凶作になってしまいますし、好天が続けば大豊作にめぐまれることになります。

さて、農家はその豊作をいのるばかりでありますが、最近の新聞やテレビ報道には米不足の報道がされ始められています。写真はある新聞に紹介された切り抜きです。長い間農家は米を作らないように減反をさせられて、生産者の米の価格も生産費などには、とても追いつけない低米価にさせられてきました。そして最近の生産資材の高騰などで米作りの農家は急激にへってきています。このままでは、お米屋さんばかりでなく、消費者のみなさんが大ピンチに見舞われるような気がしてなりません。

 

 

日本のこれまでの食料政策の考え方は、食料は国内で作るよりも輸入した方が安いと言う考えで日本政府は国内生産には力を入れてこなかった、それと相まって、今度は円安がなかなか収まらないので輸入物もだんだん高くなると言う、消費者としてもこれから先決して安心しては居られない状況になってきているのではないでしょうか。

ところで、今年の農家の生産者米価も僅かながら値上がりが予想されるようになってきました。農家としては大変に助かる話ではありますが、これもまた消費者のお米の値上がりに直接繋がるのではないかと思います。ちなみに田舎のスーパーなどで現在売られている会津コシヒカリ米はだんだん値上がりして、5キロで2600円からしています。どれだけ値上がりするか分かりませんが、わたしのお米の値段は、秋になっても現在のままの5キロ2100円で頑張りますから引き続きご愛顧下さいますようお願いいたします。

 

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